肺動脈絞扼術 当日からその後(1つ目の心臓手術)

2022年3月3日

ゆうた君が初めて心臓手術を行った時とその後の経過についてまとめて書いています。

目次

・肺動脈絞扼術の手術中
・手術直後(PICUへ)
・手術後1日目~PICU卒業まで
・NICU~ノーウッド手術前日まで

肺動脈絞扼術の
手術中

2019年2月20日

ゆうた君は、生まれて一週間ないうちに肺動脈絞扼術(バンディング手術)を行いました。

肺動脈絞扼術(バンディング手術)とは肺血流を調整する心臓手術の事です。

文字通り、肺動脈をしばる手術です。
ゆうた君は左右の肺動脈にバンドをかけて肺血流量を減らしました。
※ 肺動脈絞扼術 について

手術中は待合室でパパとママ2人とも待っていましたがやっぱり落ち着きません。そわそわ
手術は麻酔も含めて時間がかかるので、本などもっておいた方がいいかもしれません。

そして、何時間かした後に心臓血管外科の先生が手術は無事完了しました
と伝えに来てくれました。

手術直後
(PICUへ)

術後のゆうた君はPICUという集中治療室に移動になりました。
私たちは、当日には15分だけ面会ができました。現在コロナ渦では状況によって異なっているかと思います。

体温を測ってチェックシートに記入して、手を洗って消毒してもちろんマスクをして。。。
NICUにいた時とは打って変わって、よりたくさんの点滴につながれて麻酔で眠っていました。

見ただけで大変な手術だった事が分かります。

手術後1日目~
PICU卒業まで

心臓血管外科の先生いわく、手術後の1日が一番急変しやすいと言われています。なので先生より、急変したらパパかママの携帯どちらかに電話しますと伝えられました。

ママパパはドキドキ😖

電話よ来ないでくれ~

一晩しても連絡は来ず、ほっと一安心😢

手術後2日目の朝に心臓血管外科の主治医から説明があり、容態は安定しているとの事でした。

よしよし ゆうた君 おりこうさん😊

私たちの時はPICUへは13時から15時まで面会が可能でした。コロナ渦では15分だけ面会が可能だったり、面会なし・別室で画面を見ながら様子を確認だったりと、コロナウイルスの蔓延状況によって変更されています。
福岡市立こども病院はこちらから確認できます。

PICUは基本的に心臓血管外科の先生がいらっしゃって、タイミングがあえば主治医から直接説明を受けられます。あわなければ担当看護師さんから前日、当日の状況を説明してくれます。おむつやお洋服、ミルクは、NICUの時と同様に病院のものを使用するので用意する必要はありません。

ミルクですが、手術当日は絶食、数日後から少しずつ量が増えて行きました。市販で売ってあるミルクではなく、MCTミルクという特殊なミルクでした。経管栄養(お口から管を通して胃に直接ミルクを送る事)だったので直接は飲めませんが、少しでもゆうた君のおなかがたまってくれると親としてもほっとします。

【MCTミルクとは】

MCTはココナッツ等から作られる植物成分です。成分の半分以上が中鎖脂肪酸で構成されているため、普通の油(長鎖脂肪酸)より消化されやすいです。そのため、赤ちゃんの未熟な胃や腸でも体に吸収されやすいという特徴があります。ちなみに母乳にも含まれています。「MCT」について/日清オイリオ)

MCTミルクについてもっと詳しく知りたい方はこちら(メディカルノート )

PICUのお話に戻りますね😊

PICUでは搾乳を預かってくれる
大きい冷凍庫はありません
なので基本的にはお家の冷凍庫で保管になります。
ゆうた君の場合は、ノーウッド手術も控えていたので、NICUで引き続き預かってくれました😭
(この後のノーウッド手術やグレン手術の時にはNICUを卒業していた為さすがに預かってくれませんでした)

手術後一週間くらいで状態が安定していればPICUは卒業の流れになります。ゆうた君も術後安定していたので術後1週間くらいでNICUに移動になりました。

NICU~
ノーウッド手術前日まで

NICUに戻ってきました。次のノーウッド手術を行うまではNICUで過ごします。

3月5日(生後19日)酸素飽和濃度(Spo2)が70代前半に

小児循環器科の主治医より

卵円孔(右心房と左心房の間の壁の事)が狭くなってきていると説明があり、カテーテル治療 を行いました。
※カテーテル治療は心臓血管外科ではなく小児循環器科の先生がされます。

3月7日(生後21日)

ついに冷凍していた初乳を胃チューブからあげることが出来ました!
長かったです😭


しかし、カテーテル治療後、
動脈管が細くなってしまい
血中酸素濃度はさがってしまい
※プロスタグランジンという血流をよくするお薬で動脈管が閉じないようにして、体内の酸素濃度をあげていました。わざと動脈管開存症 を起こすようなイメージです。

そして


キツイお薬も投与。

ゆうた君は再度絶食に

挿管し、お熱も出ました

この頃の体重は、
2000gを下回っていました

生まれた時が2140g。

まさか生まれた時より
体重が減るなんて。。。

それに点滴に繋がれたままで、まだお風呂にも入れていないので、肌が荒れてしまいました。
※毎日看護師さんがゆうた君の体をふいてくれたり保湿クリームを塗ってくれてはいました。

搾乳の取れる量も増えましたが、NICUの冷凍庫にもお家の冷蔵庫にも入りきれなくなったため、シンクに捨てていました。

心臓血管外科の先生はゆうた君のCTを見て
ノーウッド手術はできると決断され、

きつい状態ですが2019年3月19日
ノーウッド手術を行うことが
決定しました

こんな状態でゆうた君は
ノーウッド手術をのりこえられるのか

不安だらけでした。