出産 (普通分娩から帝王切開へ)まさか低出生体重児で生まれてくるとは

2022年3月3日

出産 妊娠中に左心低形成症候群という病気が見つかったゆうたくんをいよいよ出産です。帝王切開で出産した時の出来事についてお話しします。まさか低出生体重児で生まれてくるとは。。。

出産 予定日

ゆうた君の出産予定日は2019年2月14日でした。世の中はバレンタインデーですね😘

お腹の中ではゆうた君は苦しそうな様子もなかったので、普通分娩の予定で動いていました。
普通分娩は通常、前駆陣痛と本陣痛が来るようですが、なかなか来ません。

2月13日、まだ産まれないのかなあと、入院中なので病院の4階のお庭へお散歩でもしていました。ママは、焼き肉食べたら産まれやすい(本当かは謎)との噂を聞き、「明日外出許可とるから焼き肉食べに行こうよ~😚」とパパと話していました。ママは完全にパパへのバレンタインを忘れていた。。😅笑

前置破水

2月14日の朝5時ごろ、お腹の中でパチンと割れた感じがしてママはなにごと😵?破水?
トイレに行くと少し水っぽいのが出ていたので看護師さんに伝えて産科の先生にエコーしてもらいました。

先生からは「前置破水ですね」と言われました。
前置破水とは一部分だけ破水した状態の事で、もうすぐ陣痛が始まるサインのようなものです。私もその通り、お昼時には前駆陣痛(不規則な感覚の陣痛のこと)が始まりました。これは妊娠しないと伝わらないかもですが、お腹が張って痛くなるような感じです。
ゆうたくん出産予定日ちょうどに事を起こすなんてなんて優秀な子なんだろう👏ママは焼き肉を食べに行きたかったのに、、断念😂
しかし、痛みが不規則にきて地味に痛かった😭早く本陣痛きてスポンと産まれてきてくれよー😭

本陣痛

前駆陣痛(不規則な感覚の陣痛)から本陣痛に変わります。本陣痛とは、約10分間隔で起こる陣痛の事です。本陣痛が来たのは2月14日20時頃でした。その時看護師さんにも伝え、心電図をしてもらいました。きつくなったらナースコール鳴らしてくださいねと言われて、、放置。その後は一人で耐えました。耐えきれず2月15日夜中の2時頃にナースコールを押したところ、看護師さんは慌てて別室を準備されてました。ママは耐えすぎてしまったのか🤔?、、
ゆうたが少し辛そうだからとママは酸素マスクを装着。もうろうとなりながらパパに電話をして産まれるから早く来て😫と電話しました。

分娩室へ移動

別室で確認してもらうと子宮口が6cmくらい?(←すみません記憶があいまいです。)開いていたのですぐ分娩室へ移動しました。パパも来てくれて少しほっとしたのを覚えています。ママは飲み物が飲みたかったのですが、陣痛と陣痛の間の少しの時間で少ししか飲むことが出来ず、脱水を起こしていた模様です。出産って言葉では表せない辛さですね🤔
出産を控えている方、ご存知かとは思いますが、飲み物は大切です😂起き上がれないので絶対ストローつきじゃないとダメですよ!!

しかし子宮口が10cm開かないと赤ちゃんは産まれません。その後ギャーギャー言いながら3時半頃には10cm開いたと思います。

帝王切開へ切り替え

子宮口は完全に開いたものの、ゆうた君はなかなか出てきてくれません。😵ママの頑張りが足りなかったのだろうか、、、そうこうしているうちにゆうた君の心拍が早くなり、苦しくなってしまったため帝王切開へ切り替わりました

ママは完全麻酔の為その後記憶がありません。
普通分娩だと、産まれてから数分は抱っこできると伺っていましたが、願いかなわずでした。
しかしゆうた君の命が最優先なので仕方がありませんね😫

さて、パパは長い廊下にポツンと簡易椅子を置かれ

「パパ、今から出産ですから待っててください。」

看護師さん達が行き来する中で座って待つ。

途中で

「先生早く来てください」

「??先生が来ないと対応できない状態ですよ!」

「若手の??先生が対応してくれません。」

と、出産前に若い担当医が怖気づいたのがわかる内容が聞こえてきました。

こちらは、(内心)「おいおい、違うやろ!」

と、思いながら出産が続いて・・・

3時間後くらいに 出産 完了!

看護師から「無事に産まれましたよ!

は?意味が分からない状態でゆうたくんが目の前を通っていきます。

すぐ検査や、状態を管理する為、ゆうた君の様子がよく分からないままパパは待合室へ・・・      

ゆうた誕生

ゆうた誕生!!!

ゆうた君は生まれてすぐNICUに運ばれたので、この写真は看護師さんが撮ってくれたものです。後ほどに頂きました。ゆうた君は2月15日午前5時4分に妊娠40週と2日で生まれてきました。バレンタインデー誕生とはならず😆しかし、ママからパパへ命がけのバレンタインとなりました😘

結果的に、陣痛が始まってから出産まで16時間もかかりました。ママもゆうた君も頑張りましたね😭
ゆうた君の状態はというと、、、出産前のエコー(超音波)での推定体重は2700gでしたが、実際は体重2144g、身長43㎝と、低出生体重児でした。しかし小さいながらも生まれた時は大きな産声を上げたそうです😆すごいなぁ
※ちなみにエコーでの推定体重と誤差があるのは当たり前のようです。誤差±10%程度あるのようです。
※低出生体重児については下記でお話しします。

不安との葛藤

抱っこできない悲しみ

愛すべき息子よ、頼む頑張って!

今は、世界で1番可愛いけど、この時限りは2番目に可愛いとしか言えない。ww

何より、無事に産まれてきてくれてありがとぅ!

私たちを、ママパパにしてくれてありがとう!

そんな感じでした。

低出生体重児とは

お話しした通り、ゆうた君は体重2144g、身長43㎝で生まれてきました。
2500g未満で生まれた赤ちゃんは「低出生体重児」と呼ばれるらしいです。ゆうた君が生まれるまでは、左心低形成症候群の事ばかり気にしていましたが、低出生体重児のリスクも合わせて考えることになりました。
まず心臓病の事は置いといて、低出生体重児とはどんな問題があるんだろうか?と調べました。たまひよのサイトです↓
https://st.benesse.ne.jp/ikuji/content/?id=20306

低出生体重児は感染症にかかりやすかったり、黄疸の治療が必要になったり、、👩‍🎓

次に、左心低形成症候群の赤ちゃんが低出生体重児だった場合、手術の成功率はどうなんだろうか?
ゆうた君が入院している福岡市立こども病院の心臓血管外科や小児循環器科の先生方が書かれた論文を見ました。↓
http://jpccs.jp/10.9794/jspccs.34.3/data/index.html

難しくてすべては分かりませんでしたが、低出生体重はリスク要因にはなるが、手術後の経過に誤差は確認できなかったという結果のようです。1つの論文だけではデータが不十分かとは思うし、一人一人状態は違ってくるので一概には言えませんね。🤔

しかし!話は少しずれますが、この論文の結論の部分で
「typical HLHS全体での1年生存率は本研究期間前半の1998年から2006年までは59%後半の2007年から2015年では70%改善傾向であった.これは年代により手術手技の向上,術式の変化および内科管理の変化が含まれるためと考えられる」

と書かれています。実際に入院している病院でのデータという事もあり、希望の持てる記事を見つけました☺️

パパの独り言

まぁ~!今になって考えると無事に終わった出産でした。ww

とにかく、怖かったけどね!ww

皆さんに言いますが、完全なる 出産 もないし、安心できる 出産 はないです。

とにかく、ママは命がけ。病院側も本気!

なにより、産まれる赤ちゃんは絶対でてきたい!

だから、みんな頑張った!で終わりましょう!^^

当時を思い出したら笑えますが、先生、看護師さん、なによりママ、本当にご苦労様でした。ありがとうございました。

次は「はじめてのNICU」についてお話ししますね。↓
肺動脈絞扼術のカテゴリーに移ります。

はじめてのNICU(肺動脈絞扼術まで。その①) – ゆうたのママパパ頑張り奮闘記! (yu-tanblog.com)